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ダイワ通信「コミュニケーション」

合気道コミュニケーション

2015.06.08 | プランナー花田

一か月ほど前、約25年ぶりに高校時代の同級生に会った。彼は、私が広告の仕事をしていることにびっくりし、ちゃんと仕事ができているのか不思議がっていた(ちゃんとできているかは自分でも疑問だが、、、、)。

というのも、高校時代の私はどちらかというと積極的に会話をするタイプではなく、仲間で集まってくだらない会話をしていてもニコニコしているだけの印象。そんな私に、コミュニケーションが武器の広告ビジネスができているとは思えないそうだ。私は小さいころから人前に出るのが恥ずかしく苦手であり、それは今も変わらない。知らない人と会っていきなり自分から話をすることほど怖いことはない。その一方で周りの状況を、ちょっと引いて見ていることが多く、人の話を聞くのが好きな子供だったと思う。そして誰かの話の中で、自分が食いつけるネタがあれば話に参加し、逆に興味がなかったり、参加できるネタがなさそうな話はスルー。まず相手の出方をうかがい、上手くいなしながら、相手のチカラを利用して会話を成立させる「合気道コミュニケーション」だったのだ。

広告ビジネスでは、この「合気道コミュニケーション」が重要。クライアントの話をきちんと聞きながら、相手のチカラ(欲しているものを)うまく引出し、それに対して的確な返しをする。広告会社の都合で一方的に提案しても、相手の懐には入り込めないのだ。さらに、これは企業と生活者とのコミュニケーションにも当てはまるだろう。企業が一方的に情報を発信しても、受け手となる生活者の懐には入れない。まずは生活者の声に耳を傾け、生活者の思いを理解したうえで、生活者のチカラ(欲しいと思う感情)を上手く引き出して、自社の情報を相手の懐に届けることを考えなくてはいけないのだ。

しかしながら、この合気道コミュニケーションは、商品・サービスを売り込む当事者である企業にとっては難しいかもしれない。自社の商品やサービスを愛するあまり盲目的になり生活者の気持ちにまで気が回らなくなってしまうから。そんな企業に代わって合気道コミュニケーションを使って、生活者とのコミュニケーションを成立させられるのが、広告会社なのでないか。そんなことを感じながら、明日もまた合気道の鍛錬に精を出す私なのである。


 

 

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